俳句と川柳の違い!同じ5・7・5の17音でもここが違う!

歴史の雑学

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皆さんは小学生や中学生の頃、国語の授業などで「俳句」または「川柳」を書いた経験がありますか?

どちらも5文字、7文字、5文字の計17文字からなるものだということは、ご存知の方が多いと思いますが、決して同じものではないんです。

 

それぞれの違いや特徴、成り立ちをご紹介します。

どうぞ!

俳句と川柳の違い!同じ5・7・5の17音でもここが違う!

どちらも兄弟のようなもの!

「俳句」と「川柳」、実によく似ているものですが、実はその起源は同じなんです。

 

俳諧の連歌

突然ですが、「俳諧の連歌(はいかいのれんか)」というものをご存知ですか?

 

昔の貴族の遊びに「連歌」というものがあり、それが江戸時代に庶民向けに発展したものが「俳諧の連歌」だと言われています。

「連歌」に比べて、「俳諧の連歌」は卑猥だったり滑稽だったり、内容はまさに庶民向けだったようです。

 

その遊び方とは、Aさんが5・7・5の歌(上の句)を作り、Bさんが更に7・7の歌(下の句)を付ける。

そうしたらCさんが更に5・7・5の歌を付け、それを参加者全員でどんどん繰り返していくという様なものです。

 

俳諧の連歌の最初の5・7・5の部分のことを「発句」というのですが、その発句だけが独立したものが「俳句」になりました。

 

付け句

俳諧の連歌は、5・7・5を誰かが作り、別の誰かが7・7を付け加えていく、「5・7・5」→「7・7」→「5・7・5」→「7・7」・・・というものでした。

それが更に発展した「付句」という遊びがあります。

 

これは今でいう「大喜利」のようなもので、出題者が「7・7」の歌をお題として出し、それに一番合う「5・7・5」の歌を参加者が作るというものです。

 

付け句はとても流行ったのですが、そのうちにお題がなくても(5・7・5の部分だけでも)面白いということに気づき、面白い5・7・5だけを言う遊びに変わっていったんです。

 

それが「川柳」と呼ばれるようになったんです。

 

 

まとめると

「俳句」も「川柳」も「連歌」が起源で、より庶民向けの遊びに発展したものだったんです。

 

俳句は、情緒や格調等、その歌から伝わる雰囲気や心象を大事にしていて、自然や四季を題材にしているものが多いです。

川柳は、さらに庶民向けになっていることから、面白さ、滑稽さ、日常的な背景や風刺を感じるものが多いです。

 

ルールの違い

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季語

俳句には「季語」があり、川柳には「季語」は必要ありません。

 

季語というのは文字通り「季節を表現する語句」のことです。

例えば、「桜」は「春の季語」、「サイダー」は「夏の季語」、「紅葉」は「秋の季語」、「こたつ」は「冬の季語」などがあります。

 

俳句にはこれらの季語が1つ以上入っている必要があります。

 

  • 古池や 蛙飛びこむ 水の音

 

という松尾芭蕉の有名な俳句がありますが、この場合の季語は「蛙(かわず=カエル)」です。

「蛙」は「春の季語」なので、この俳句が読まれた季節が春だということがわかります。

 

反対に川柳には季語が入っていなくても大丈夫なんです。

 

 

 

切れ字

俳句には「切れ字」がありますが、川柳には「切れ字」は必要ありません。

 

切れ字とは、語尾につく「〜けり」「〜かな」「〜なり」「〜ぞ」「〜や」等のことです。

 

 

俳句にはこれらの切れ字が1つ以上入っている必要があります。

 

  • 柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺

 

という正岡子規の俳句にもちゃんと「切れ字」が含まれています。

「鐘が鳴るなり」の「なり」ですね!

 

ちなみにこの俳句の季語は「柿」で、「秋の季語」となっています。

 

 

反対に川柳には切れ字が入っていなくても大丈夫です。

 

 

文語と口語

俳句は基本的に「文語」で表現されていますが、川柳は基本的に「口語」で表現されています。

 

簡単に言うと、文語は「書き言葉」で口語は「話し言葉」のことです。

例えば、「思い出すと昨日、美味しいレストランで食事をしたのだ。」という文があるとします。

このままでは、作文や小説にあるような書き言葉なので「文語」です。

 

これを「口語」に直すと、「そういえば昨日ね、美味しいレストランに行ったんだよ〜。」という様になります。

まるで、だれかに話すときや、SNSでのやり取りのようですよね。

 

俳句と川柳の例

  • 赤い椿 白い椿と 落ちにけり

これは俳句でしょうか、川柳でしょうか?

 

「椿」が、春の季語にあたります。

「落ちにけり」の中に切れ字もありますね。

 

これは、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)という作者の俳句です。

 

 

  • デジカメの エサはなんだと 孫に聞く

こちらは俳句でしょうか、川柳でしょうか?

 

機械にうといのか、「デジカメ」を「亀」の種類だと勘違いしてしまい孫に「エサは何か」と聞いてしまうという、日常的で滑稽な川柳ですね。

季語と思われるものは無いですし、切れ字もありません。

 

例外もある

上で説明したように一応ルールが決まっているんですが、例外もあります。

 

それは「無季俳句」「自由律俳句」というものです。

 

つまり、俳句でも季語がないものや、「5・7・5」の文字数ではないもの、切れ字を用いていないものがあるんです。

 

例を挙げます。

  • 妻よなぜおまえはこんなにかわいんだろうね(作:橋本夢道)
  • ずぶぬれて犬ころ(作:住宅顕信)
  • まっすぐな道でさみしい(作:種田山頭火)

 

どれも「5・7・5」の形ではなく、中には「口語(話し言葉)だから、川柳じゃないの!?」と思うものもあったり、「季語」と思われるものがなかったり、まるで作文の一部から抜粋したようなものもありますよね。

 

このようにルールといっても、厳格なものではなく、あいまいなんです。

しかしあいまいだからこそ、表現の幅が生まれ素敵な俳句が生まれる可能性が出てくるんですね!

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

「俳句」と「川柳」の違い、わかっていただけましたでしょうか?

違いと言っても、そこに明確な違いがあるわけではなく、聞いた人が「これは川柳だ。」と言えば川柳、「これは俳句だ。」となれば俳句なんです。

ただ重要なのは、伝えたいことが自然や情景や四季なのか、それとも面白さ、滑稽さを日常的な視点で表現しているかです。

今まであまり興味なかった方も、「俳句と川柳」にたくさん触れてみるとその面白さ、違いがもっとわかると思います!

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