クモは自分の巣にかからない!?昆虫界の職人だった!

虫の雑学

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世界には4万種以上のクモがいるといわれています。

そのうち日本に生息しているのは約1,200種なんです。

 

そこからさらに巣を作るクモは半分の600種ほどになるといいます。

今回は巣を作る600種についての話です。

 

クモの糸と言えばべたべたしたイメージですよね?

うっかり蜘蛛の巣を触ってしまうとべたべたとしていて払ってもひっつき、しっかり虫がかかっているあたり相当な粘着力があるように感じます。

 

では、なぜクモはそんな巣の上を渡り歩いているのに、自分はひっかからないのでしょうか。

 

クモは自分の巣にかからない!?昆虫界の職人だった!

何で自分の巣にかからないの?

クモの糸は全部で7種類あると言われています。

 

家に例えると基礎の部分にあたる、枝の部分に巣を固定する「繋留糸」

 

梁や柱の役目をする「枠糸」「縦糸」

 

体を支えるロープの役目をする「牽引糸」とそれを固定する「付着磐」

 

蜘蛛の巣の中心、居住地である「こしき」

 

そして獲物を捕らえる「横糸」です。

 

蜘蛛の糸の内粘着力があるのは付着磐と横糸のみになります。

つまり、クモは自分が引っかからないように横糸を通らず、縦糸などを伝って移動しているのです。

 

また、クモの脚から油性の分泌液が出ているので糸に引っかからないという説がありますが、こちらは推測の域を出ていないようです。

 

 

芥川龍之介の『蜘蛛の糸』はご存知でしょうか?

釈迦が垂らした蜘蛛の糸はさながらロープのようで、話の中でカンダタや地獄の亡者がくっついている描写はありません。

これは縦糸を使ったことになります。まあ、くっついて亡者が団子になってしまうと話が脱線してしまうんですが…笑

 

 

成分と体のつくり

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では、あの小さいからだのどこからいろいろな種類の糸を出しているのでしょうか。

 

クモのおなかには糸腺という器官があり、その中では糸は液体のタンパク質です。

そこから体外に引っ張り出すときに特殊なタンパク質を分泌して混ぜることでいろいろなアミノ酸の配列を作り出し、糸を作り分けています。

 

分泌する器官は大嚢状腺、小嚢状腺、管状腺、葡萄状腺、鞭毛状腺、聚状腺、梨状腺の7つがあります。

 

 

糸の性能

クモの糸はナイロンの2倍の弾性力を持ち、同じ太さなら腱やゴムにも負けない強さです。

 

水を含んでさえすれば3倍も伸ばすことが出来ます。

また、紫外線にも強く、200℃までは耐えられるであろうという計算が出ています。

 

これらを総合すれば糸の強度は鋼鉄よりも強いという説さえあります。

 

 

クモはその超高性能の糸を十分に使いこなすことができるのです。

 

先ほど出てきた牽引糸。

クモはあの細い糸で体全体をささえていることがありますが、ちぎれてしまうことはほぼありえません。

 

種類にもよりますが驚くべきことに、牽引糸は1本構造ではなく、2本を束ねた作りになっています。

そして1本に対する強度はクモ1匹分。

つまり2本構造なので、仮に1本がちぎれてしまったとしてももう1本であるので、十分に体を支えることが出来るのです。

 

人間顔負けの安全対策と言えるでしょう。

 

 

クモの糸の利用

とても細いのに驚くほどの性質を持つクモの糸は、人間の生活に生かせないか様々な研究がされています。

 

現在では軽くて丈夫な性質を生かして防弾チョッキや車に利用されています。

 

そのしなやかさから洋服に使おうという試みもあります。

また、赤外線にも強いので宇宙服にも使用してみようなど、さまざまな方面から熱い視線が注がれています。

 

これからが楽しみですね。

 

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

クモと糸のすごさがわかっていただけたら幸いです。

小さい体でいろいろな糸を使いこなし、その性能を把握した上で安全対策も怠らない。

まさに小さな職人ではないでしょうか。

ちなみに、全てのクモが糸の達人というわけではなく、中にはうっかり横糸を踏んでしまったり、巣の作成中に引っかかってしまうことがあるそうです。

そんな蜘蛛の巣は横糸が妙にいびつだったり、ゆがんでいたりします。

おっちょこちょいもいるものですね。

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