「タラバガニ」はカニではなくてヤドカリの仲間だった!?

動物の雑学

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カニを食べている間は無言になると言われるほどおいしいカニ。

でもあなたがカニと思って食べているそれは厳密にはカニじゃないかもしれない、と言われたら少し怖いですよね。

ぶっちゃけ食べておいしけりゃ良いじゃん、なんていう声が聞こえてきそうですがちょっと待ってください。

その違いを見てみませんか?

 

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「タラバガニ」はカニではなくてヤドカリの仲間だった!?

タラバガニとカニの比較

北海道、オホーツク海でとれる有名な美味しいカニといえば、そう「タラバガニ」です。

しかしこのタラバガニの生物学上の分類を見てみると、ちょっと驚きの事実があります。

 

生物学的分類で見ると・・・

タラバガニはエビ目ヤドカリ上科タラバガニ科タラバガニ属。

実は「タラバガニ」は、ヤドカリ上科に属するヤドカリの仲間なのです。

 

「ズワイガニ」と比較してみましょう。

ズワイガニはエビ目カニ下目ケセンガニ科ズワイガニ属。

こちらは正真正銘カニです。

 

脚の違いを見ると・・・

よく見るとタラバガニとズワイガニでは脚が大きく異なります。

 

タラバガニは脚がはさみ含めて4対、ズワイガニは5対に見えます。

4対と書きましたが、タラバガニの脚は実は5対あり、5対目がよく見えないのは小さいことと、えらに差し込まれているからです。

これでえらのお掃除をします。

これは実はヤドカリの特徴なんです!

 

他にもヤドカリの特徴として、メスのおなかが左右非対称になっているところがあげられます。

 

動きはどんな違いが・・・?

動きを見てみると、一番わかりやすいのはタラバガニは前後に移動が出来るんです。

これはカニには出来ず、ヤドカリならではの移動法になります。

脚のつき方がカニとは違って前向きについているから出来る移動です。

 

これらの特徴からもタラバガニはヤドカリの仲間であることが言えます。

 

ヤドカリの仲間のカニ

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タラバガニの他にもヤドカリの仲間になるカニがいます。

食用として食べられているカニでエビ目ヤドカリ上科タラバガニ科タラバガニ属に属するのは、ハナサキガニアブラガニです。

 

ハナサキガニ

甲羅は15センチ前後のタラバガニと比べると小さなカニです。

別名コンブガニ。

 

アブラガニ

甲羅は20センチほど。

ハナサキガニ以上タラバガニ未満のサイズ。

ズワイガニと似ているので、昔ズワイガニと偽装して流通させたことで問題になりました。

別名アオガニ。

 

ちなみにタラバガニ属はこの他にあと2種、ズワイガニも含めて全部で5種になります。

 

 

収斂進化(しゅうれんしんか)

このように全く違う系統が似たような姿、器官を持つように進化をすること収斂進化といいます。

異なる地域に生息している、もしくは全く違う種であるのに似たような環境にさらされることで起こります。

ヤドカリの仲間がカニとそっくりになったのはまさに収斂進化と言えるでしょう。

 

タラバガニとズワイガニの違い

タラバガニとズワイガニはよく食用として流通していますが見分けはつくでしょうか?

 

毛ガニは文字通り毛がぼうぼうなのでわかりやすいですがこの2種は見分けるのが少しむずかしいです。

ということで、箇条書きにして紹介します!

 

タラバガニ

  • そもそもヤドカリ
  • 脚は5対、見えている脚は4対、全て前向きでついている
  • 脚を広げると1mになる
  • 甲羅がごつごつしている
  • カニ味噌は普通は食べない
  • タラバガニ属のハナサキガニは希少性故に高価
  • とにかく大きくて食べごたえがある
  • 旬は春と秋

 

ズワイガニ

  • 正真正銘カニ
  • 見えている脚は5対、クモのように体の周りに広がるようについている
  • 脚を広げると大きければ70cmになる
  • 甲羅がツルツルしている
  • カニ味噌がおいしい
  • 松葉ガニ、越前ガニはズワイガニのブランドで高価。決してそういう名前の種というわけではない
  • 脚もタラバガニに比べると細いので量は少ない代わりにカニの味が強い
  • 旬は冬から春

 

さいごに

ズワイガニはヤドカリの仲間ですが、だからといってカニと区別する必要はありません。

今まで通りカニとして食べても問題ないです。

ヤドカリであるという先入観のもとで食べてしまうと、どうしても味がカニと違ってしまうような…。

 

ちなみに、昔の日本ではヤドカリを食料として食べていました。

今でも島根県や三重県の一部では郷土料理として食べられています。

焼いてそのまま食べたり、味噌汁に入れてだしに使うようです。

カニに近い味がするとか、濃厚なエビのような味がするとか。

興味のある人は是非旅行して食べてきてくださいね。

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