タツノオトシゴはオスが出産するという衝撃の雑学!

動物の雑学

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ヨウジウオ科に属するれっきとした「魚」なのに、どこから見たって魚には見えない、むしろウマかヘビに見える、変わった見た目の魚「タツノオトシゴ」。

 

生態も一風変わっています。

例えばえさの食べ方。

ホースのような口で、チュッと魚の卵や小さなエビ、魚、プランクトンなどを吸い込みます。

ほとんどじっとしているのに肉食なんです。

 

そしてひときわ変わっているのが繁殖。

なんとタツノオトシゴは、オスが出産するんです。

 

タツノオトシゴはオスが出産するという衝撃の雑学!

タツノオトシゴの求愛ダンス

 

出産の前に求愛を見てみましょう。

なんとカップルでダンスをするんです。

まるで人間のようですね。

タツノオトシゴは尾にひれありませんが、その尾を海草などにくるくると巻き付けて、体を固定することが出来ます。

また、体色を変化させることで周りの環境に溶け込めるのですが、ダンスをするときにはこれらを使います。

 

カップル同士で尾を絡ませて、ときどき色を変えたりするのです。

人間で言えば、恋人繋ぎをしておしゃれをしているようなものでしょうか。

 

さらに一匹のオスに対して一匹のメス、一生にわたり特定の一匹と愛し合う一夫一妻制というアツアツっぷり。

 

 

タツノオトシゴの育児嚢(イクジノウ)

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タツノオトシゴのオスの下腹部をよく見てください。

メスの下腹部よりもすべすべしているんです。

 

これが育児嚢(イクジノウ)です。

袋状の器官で、名前の通りそこで赤ちゃんを育てます。

コアラやカンガルーなどの有袋類の袋と似たような機能ですね。

 

そこにメスが産卵して、オスが受精するのです。

こうすることによって出産まで約2週間、オスが赤ちゃんを抱くことになります。

その間メスは健気にオスの介抱をするということもなく、ふらふらとどこかへ行ってしまうそうです。

あんなにアツアツの求愛ダンスをしていたのに…。

 

 

タツノオトシゴの出産

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卵は育児嚢のなかで孵化して赤ちゃんになるので、出産の時はタツノオトシゴの形で出てきます。

数も膨大です。

小さな種類のタツノオトシゴでは500匹程度、大きなタツノオトシゴでは1000匹を超えるほどの赤ちゃんを一気に放出します。

 

これほど多くの赤ちゃん、育児嚢の中でぐちゃぐちゃに押しつぶされないかと思いきや、中はひだ状になっており、ちゃんと赤ちゃん一匹ずつ包み込める形態になっているそうです。

 

ちなみに、オスが出産した頃には、メスはすでに次の卵の準備は済んでおり、またすぐに交尾をするそうです。

オスも大変ですね。

 

 

オスが出産することの利点

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オスが出産するというのはひときわ珍しいですが、そもそも魚類で赤ちゃんになるまで親が見守るというのも珍しいもの。

 

親がつきっきりになることで、ただ生み付けるだけよりも生存率が高く、卵の数は少なくてすみます。

タツノオトシゴの500~1000個程度に対して、生みっぱなしで放置のブリの卵は約150万個。

卵を見守るアイナメだと6千個。

 

体外に卵を産み落とすとどうしても外敵に食べられてしまう恐れがあるので、たくさん産まなければ繁殖することができないんですね。

つまり生み方、育て方によってかなりの差がでるのです。

 

 

さいごに

オスが出産するのはタツノオトシゴだけと思いきや、実はタツノオトシゴと同じ仲間であるヨウジウオもオスが出産します。

こちらのオス、実は育てるだけでなく、卵から栄養を吸い取ってしまうんです。

 

オスが見守っていれば赤ちゃんも安心、と思いがちですが、自然界では大人のヨウジウオもいつどうなるかわかりません。

例えばえさがとれず栄養が不足してしまった場合。

そんなときに一部の卵を犠牲にすることでオスの健康を護り、他の卵を育てて孵化させようとしていると考えられています。

 

さらにメスをえり好みしているのではないか、という研究すらあります。

体の小さなメスの卵を抱いているときに体の大きなメスが現れると、抱いていた卵を死滅させて大きなメスを受け入れるんです。

ヨウジウオは一夫一妻制ではありませんからね。我が子を殺してまでより強くて大きなメスを受け入れるとは、自然って厳しい。

それにしても、タツノオトシゴとはものすごい違いですね。

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