ライオンは狩った草食動物のお腹の中の草を食べるって本当?

動物の雑学

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時は昔大航海時代。

長期間航海する船の上では、新鮮な果物や野菜からビタミンCが摂取できずに、壊血病という病にかかって沢山の船員が命を落としました。

江戸時代では、脚気というビタミンB1欠乏症で沢山の人が亡くなっています。

 

このように、人間含め動物は、肉を食べているだけでは栄養バランスが偏って死んでしまいます。

 

では、なぜライオンは、肉しか食べないのに生きていけるのでしょうか。

 

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ライオンは狩った草食動物のお腹の中の草を食べるって本当?

ライオンは野菜を草食動物の腸から摂取する

 

ライオンは肉食動物ですから、栄養目的で無理に草を食べても消化できません。

鋭い犬歯は植物をすりつぶせませんし、草食動物より圧倒的に短い腸では自力で消化もできず、消化の助けになる微生物も飼っていないので体調を崩すだけです。

唯一草を食べる目的といえば、栄養ではなく毛玉をはき出すこと。

ネコと一緒ですね。

 

さて、草食動物では、肉食動物とは違う長い消化器官で草を消化していきます。

歯ですりつぶし、胃石ですりつぶし、胃で溶かし、腸でさらに消化、吸収をします。

 

胃を通ったところまでくれば、消化はほとんど済んだも同然です。

・・・これ、利用できると思いませんか?

 

そう、この消化途中の植物をライオンたち肉食動物は食べているのです。

半分消化されたものならば、肉食動物の消化器官でも負担もありません。

赤ちゃんに離乳食ですりつぶしたペースト状の野菜を与えますが、それと同じことです。

 

そのせいなのか、ライオンなどの肉食動物が真っ先に食らいつくのが内臓です。

食べれないと死活問題ですからね。

 

逆に草食動物は肉を食べることが出来ないので、体内にタンパク質を作る微生物を飼っています。

それを利用することで栄養バランスを保っているのです。

 

 

ライオンはビタミンを生肉から摂取する

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腸内にある半消化状態の植物から栄養を補うだけではありません。

生肉にはビタミンが意外と含まれているので、そこからも摂取することができるんです。

 

残念ながらビタミンは加熱によって壊れてしまうので、焼き肉だけで生きていくことは出来ません。

 

例えば牛肉(肩ロース)100gのビタミンB1は0.07g、ビタミンB2は0.18g。

これを焼けばそれぞれ0.04mg、0.15mgに下がります。

煮込めばさらに数値が下がります。

 

内臓には筋肉以上にビタミンが含まれています。

例えば肝臓にはビタミンA1が多く含まれているんです。

 

腸から半消化状態の植物を食べるだけでなく、ついでに肝臓などの臓器を生で食べることで、ビタミンを多量にとっているのです。

 

余談ですが、寒冷地の動物ほど肝臓のビタミンA1含有率が高い傾向にあるそうで、人間が生で食べるとビタミンA1過剰障害を起こしかねないそうです。

 

 

イヌイットやエスキモー、氷の大地の人々は?

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北の大地、ツンドラ地帯に住んでいるイヌイットやエスキモーという民族の人々をご存じでしょうか。

森林限界腺をとうに超えた雪と氷に被われた大地では、まともに草は育ちません。

今でこそ文明の手が入りましたが、かつては農業をすることが出来ないので狩猟生活、肉中心の食生活をしていました。

 

もちろん人間だってライオンと同じで植物を食べないと死んでしまうので、彼らも肉や内臓を生で食べ、ときには草食動物の消化器官から半消化状態の植物を取り出して、すすることで生き抜いていました。

 

キビヤックという民族料理もあります。

アザラシの皮袋に鳥をそのままぎゅうぎゅう詰めに押し込み、発酵させたものです。

数か月ほど放置してどろどろになったら完成。

これも生ですから、ビタミンが豊富に含まれています。

お祝いの席などで出されるそうです。意外とおいしいんだとか。

 

 

さいごに

一見肉しか食べていないように見えるライオンも、実は草食動物の消化器官内にある草を食べていたんです。

肉だけ食べていれば生きていけるなんていう甘い話は無かった…。

私達も野菜が嫌いだろうと、しっかり食べないと病気になってしまいます…。

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