アリはハチの仲間!?知られざる生態が面白い!

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アリとハチ、一般的によく見るようなスズメバチとアリでは姿形も大きさも全く違いますが、実はとても近い仲間なのです。
分類からしっかり見ていきましょう。
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それぞれの分類
アリはハチ目スズメバチ上科アリ科です。
ハチのグループに属していて、なおかつスズメバチに近いグループなのです。
これだけだといかにスズメバチ科と近いかがわからないので、比較を出してみましょう。
- アリ…ハチ目スズメバチ上科アリ科
- スズメバチ…ハチ目スズメバチ上科スズメバチ科
- ミツバチ…ハチ目ミツバチ上科ミツバチ科
- シロアリ…ゴキブリ目シロアリ科
なんとミツバチとスズメバチよりも、アリとスズメバチの方が近い種類なのです。
いかにアリはハチに近いかおわかりいただけたでしょうか。
また、比較対象に「アリ」と名の付くシロアリも例に挙げましたが、こちらは全くアリとは関係なくゴキブリに近い仲間です。
シロアリへのイメージが更にダウンしますね…。
どうしても見た目のせいでハチに近いグループだと納得がいかない方はアリバチの画像を見てください。
雌は羽を持たないのでアリにそっくりです。
毒と針
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ハチはほとんどの種類が毒針を持っていますが、実はアリも毒針を持っている種類がいます。
よくそこら辺で巣を作っているような、クロヤマアリなどは毒針を持たないので、基本的には刺されるなんていうことを考えなくて大丈夫ですよ。
それでは例を挙げていきましょう。
日本原産だとオオハリアリというアリが毒針を持っています。
日本全国に生息していて、人を刺すこともあります。
うっかり刺されるとハチと同じようにかなり痛いそうです。
このオオハリアリ、実は北アメリカで外来種として問題になっているんです。
シロアリや他のアリをハンティングすることもあるアクティブなオオハリアリは、現地のアリを追いやりながらどんどんと勢力を拡大していることがわかっています。
どこかで聞いたことあるような話だなと思いませんでしたか?
そう、近年日本で問題になっているヒアリです。
ヒアリは「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されていて、各国で猛威をふるっています。
この種も毒針を持っていて、刺されるとかなり痛く、水泡のようなものができます。
毒そのものは人を殺すほどではありませんが、アナフィラキシーショックを起こすと死んでしまうこともあるので、「殺人アリ」なんて呼ばれたりしています。
ハチと同じですね。
日本ではコンテナなど港で発見されていますが、これ以上侵略してこないでほしいものです。
蟻酸(ぎさん)
アリは日本では毒針を持つ種もいるとは言いましたが、別にそれ以外に毒を持っていないとは言っていません。
蟻酸(ぎさん)とよばれる毒をもっている種類がいます。
毒針がないと例に出したクロヤマアリは蟻酸をもっているタイプです。
これを敵に吹きかけて戦ったり、獲物に吹き付けて倒すのです。
蟻酸には腐食性と浸透性があるので、よってたかって蟻酸を吹きつけ、かけた対象の皮膚を破壊しながら徐々に毒を回して弱らせていくという戦法になります。
なかなかえげつないですね…!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
アリとハチの分類と、ハチの強いイメージでもある毒を持っているという共通点に焦点を当てて解説しましたが、本当に似ていますね。
似ている点といえば他にも、「働きアリ」「働きバチ」や「女王アリ」「女王バチ」といわれるように生活の仕方も似通っています。
彼らは集団で協力して生活して、働き、そして毒を使ってこそ真価が発揮されます。
ただ、ヒアリや毒針持ちのアリならいざしらず、蟻酸を使う程度のアリなら、ハチの仲間だからといって必要以上に怖がる必要はありません。
人間に効くほどではないので、いつも通り接してあげてください。
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