トカゲ類や魚類・両生類には3つめの目を持つものがいる

動物の雑学

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3つめの目と言われても、まるでファンタジーの世界の話のようで、いまいち想像できませんよね…!

ですが現実にもタイトルの通り、トカゲ類、魚類、両生類の一部には3つ目の目をもっている種類がいます。

一体どんなものなのでしょうか。

 

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トカゲ類や魚類・両生類には3つめの目を持つものがいる

「外側眼」と「頭頂眼(とうちょうがん)」

第3の眼の正式名称は「頭頂眼」といいます。

脊椎動物の祖先は外側眼(私達が使っている両目)と頭頂眼の2種類をもっていました。

 

外側眼

外側眼は進化の過程で発達していきます。

体内にあった眼は皮膚の透明性の消失などとともに体表へ、そして顔の前面に移動してさらに高度な機能を持つようになります。

 

余談ですが、透明な皮膚を持つことで有名な魚がデメニギスです。

深海魚の一種なんですが、頭が透けていて、眼がその中に格納されています。

 

頭頂眼

一方頭頂眼は進化の過程で特に高機能になるわけでもなく、明暗がわかる程度のもののままでした。

 

ただ、太陽の位置を測り、現在位置を確かめることには使えるようです。

他にも、ビタミンD生成の助けになる説や、体温調節のために使っている説がありますが定かではないようです。

 

やがて三畳紀のころ、頭頂眼は退化して一部の動物のみに受け継がれていくことになります。

 

ムカシトカゲ、カナヘビ

現在も頭頂眼を持っている生物のうち、「ムカシトカゲ」と「カナヘビ」を紹介します。

 

ムカシトカゲ

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ムカシトカゲは、頭頂眼を持つことでは一番有名な生物なのではないでしょうか。

ニュージーランドの一部に生息する本種は、原始的な生物に位置します。

 

かつてはかなりの種類がいましたが、現在は1種のみが生き残っています。

その1種も絶滅危惧種に指定されているので、相当貴重な生物です。

 

ムカシトカゲの頭頂眼は外側眼と同じような作りになっていて、退化はしているものの水晶体、網膜、視神経などがしっかりとついています。

 

この頭頂眼が確認できるのは幼体の時のみで、数か月もすれば鱗で被われてしまいます。

 

カナヘビ

カナヘビの頭頂眼は太陽の位置から現在位置を知るために使っているであろうという研究結果があります。

 

カナヘビに太陽の光に合わせた照明の下で巣に帰るように場所を教え込み、太陽を頼りに自分の巣に帰れるか実験をしたのです。

教え込んだ正常なカナヘビを外に放すと、太陽の位置をたよりに巣に戻ることが出来ました。

 

ところが可哀想ですが、頭頂眼をつぶしてしまったり切除してしまうと、教え込んだ巣に戻ることが出来なかったのです。

 

松果体(しょうかたい)

私達人間には頭頂眼は退化してしまって、完全に無くなってしまいました。

 

ですが発生(起源)が同じ器官があります。

それが「松果体」です。

発生が同じだけに、松果体も頭頂眼と同じく光に関係する器官です。

 

脳の中にある小さな(グリンピースくらいの大きさ)この器官は、睡眠に関係するメラトニンというホルモンを出しています。

日中に光を浴びるとメラトニンは減り、夜になり日が落ちるとメラトニンは増えていきます。

このことから体内時計にも大きく関係していると言われています。

 

メラトニンのバランスが崩れれば不眠症などの睡眠障害に陥るのです。

他にも時差ぼけにも関係しています。

 

 

さて、この松果体、受精卵が胚から成長していく過程で頭頂眼と対になって成長するのです。

頭頂眼と松果体は外側眼のような左右ではなく、前後に並んで成長していきます。

成長が進むと、頭頂眼は頭の頂点へ、松果体は脳の中に落ち着きます。

 

もちろん人間の場合だと頭頂眼は退化して消えてしまいますが、松果体はそのまま残ります。

 

さいごに

第三の眼は進化の過程でほとんどが退化して消えてしまいましたが、現在でもわずかに残している種類がいるのです。

そして、私達にもその対となる器官である松果体があります。

 

また、頭頂眼を手軽に観察するには、若いウシガエルやニホンカナヘビを観察すると良いでしょう。

大都会でもなければそこらにいるはずです。

ヤツメウナギを観察する手もありますが、絶滅危惧種に指定されていてほとんど見ることはないので厳しいでしょう。

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