コアラは母親の糞を食べるんです!うんちはコアラの離乳食!

動物の雑学

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コアラの赤ん坊は母親の糞を食べます。

意外でしたか?

糞を食べる行為を食糞といいますが、一般に動物で食糞と言えば、実はウサギが有名です。

ウサギは腸内細菌が作り出した栄養素を摂取するために食糞を行うのです。

また、チンパンジーもごくまれに食糞をしますが、消化吸収が足りない糞に対して行います。

このように、食糞をする多くの理由は、足りない栄養素を摂取したり、消化を助けたりするためなのです。

ところが、コアラは全く違う理由で食糞をしているんです。

その謎をご紹介していきます。

コアラは母親の糞を食べるんです!うんちはコアラの離乳食!

ユーカリ

コアラの主食は「ユーカリ」です。

ユーカリは水分が多いというメリットがありますが、栄養価が低く、油分やタンニン、青酸が含まれているなど毒素が多く、また消化吸収するのも大変なので主食にはまったく向きません。

ほとんどの生き物はユーカリを食べることはないのです。

逆に言えば他種と餌の取り合いをせずに生きられるということなんです。

 

コアラはなんとかしてユーカリを食べるために、盲腸を発達させ(人間は約5cm、コアラはなんと2m)、腸管内には微生物を飼うようになりました。

盲腸でユーカリを発酵させた後、微生物に毒素や消化しにくい物質を分解してもらうのです。

さらに、16時間~20時間じっとしたり寝ることでやっと消化します。

ここまでしても消化吸収率は低く、燃費は良くないようです。

 

余談ですが、ユーカリはその多い油分を揮発させることで、自然発火による山火事を誘発させます。

根には栄養を蓄えているので、山火事の後いち早く成長することが出来ます。

他の植物より生長するためにわざと山火事を引き起こしているのです。

 

その時揮発した油分が太陽の光に反射すると青く見えるので、ユーカリの森は青い霧に包まれた幻想的な風景となります。

オーストラリアのブルーマウンテンが有名どころです。

 

微生物

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ユーカリの消化吸収に重要な微生物は腸管内に生息しているので、子宮でも母乳でもコアラの赤ん坊の体内に移植することはできません。

そこで食糞の出番なのです。

 

糞であれば直に微生物が接触し、入り込むのでコアラ自身の心情はどうであれ移植には一番適しています。

つまり、コアラの赤ちゃんは母親のうんちから微生物を体内に取り入れ、ユーカリを食べられるようなるんです!

 

コアラの赤ちゃんが住むポケット(育児嚢)は下向きでついていて必然的に肛門が近いので、効率的に食糞を行うことができます。

 

ちなみにポケットが下向きでも、入り口は筋肉できっちり閉められるので落っこちることはありません。

 

パップ

赤ん坊に食べさせる糞はただの糞ではなく、特別製です。

お母さん特製の離乳食なのです。

この糞のことを「パップ」と言います。

 

いかにも主成分はユーカリの葉だと一目でわかる緑色をしていて、完全に消化されたものではなく半消化状態。

これを1~2ヶ月食べ続けることでようやく腸内に微生物が定着し、味も覚えてユーカリを食べられる体になります。

 

母親の袋から出てくるのはそうして体が出来上がってからです。

それでもたまに袋の中に入ったりして、入れなくなる大きさになると母親の背中にしがみつき、翌年に新しい子供が袋から顔を覗かせるまで一緒にいます。

 

こうしてみるとコアラは、離乳食から独り立ちまでかなり手の込んだ育児をしますね。

 

さいごに

コアラはユーカリを食べるために食糞をしているのです。

他の動物が食べないようなものを食べられるようになるには大変なんですね。

それでもこれが生存競争を勝ち抜くコアラなりの工夫なのです。

 

ちなみに、以外とコアラはグルメなんです。

ユーカリは沢山の種類がありますが、コアラが食べるのはわずか数種類です。

そこからさらに食べる前に葉っぱのにおいをかぐことでより分けていきます。

この行動は動物園でも見れるそうですよ。

においをかぐことで自分の好みの葉っぱを選ぶと同時に、有毒成分が多く含まれているか否か判断しているそうです。

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