「ルビ」の語源が面白い!ふりがなには宝石が隠されていた!?

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『雑学』
↑このように読みが難しい漢字や英語の上に書いてある、読み(ふりがな)のことを
『ルビ』と言います。(ふりがなは英語で「Phonetic」ですので英語ではありません。)
ふりがなを付けることを
「ルビを振る」なんて言ったりしますよね!
聞いたことがある方も多いと思いますが、その語源をご存知ですか?
もくじ
「ルビ」の語源が面白い!ふりがなには宝石が隠されていた!?
ルビって…
「ルビって言葉なんか宝石のルビーでしか聞いたこと無いよ!」
はい!正解です!
そうなんです。「ルビ」という言葉はあの宝石の「ルビー」が語源なんです。
でもなぜなんでしょうか?
宝石とふりがな…何も関係ないような気がしますよね!
ふりがなと宝石の意外な関係
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そもそも「ふりがな」のことが「ルビ」と呼ばれるようになったのは明治時代でした。
そう呼ぶようになったのは活版印刷の業界だったんです。
日本では文字を印刷する際、通常5号(約10.5ポイント)の大きさの文字を使用していました!
そして「ふりがな」は7号(約5.25ポイント)の大きさの文字を使用していたんです。
同じく明治時代(19世紀後半)のイギリスの活版印刷業界では、文字の大きさにある名前をつけて呼んでいました。
そうなんです!
おしゃれなイギリスの欧文活字は、その文字の大きさに「宝石の名前」をつけて呼んでいたんです!
そのおしゃれな呼び名とは…?
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さっそくイギリスの文字サイズのおしゃれな呼び名を、ご紹介します!
1ポイント…American
1.5ポイント…German
2ポイント…Saxon
2.5ポイント…Norse
3ポイント…Excelsior(より高くという意味)
3.5ポイント…Brilliant(光り輝いている様子)
4ポイント…Gem(宝石という意味)
4.5ポイント…Diamond
5ポイント…Pearl
=日本活字の8号サイズ
5.5ポイント…Ruby
=日本活字の7号サイズ
6ポイント…Nonpareil(逸材、逸品という意味)
6.5ポイント…Emerald
7ポイント…Minion(お気に入りという意味)
11ポイント…Small Pica(小さい活字)
=日本活字のだいたい5号サイズ
12ポイント…Pica(パイカは活字の大きさを表す言葉)
18ポイント…Great Primer
24ポイント…Double Pica(2倍の(大きさのパイカ)活字という意味)
48ポイント…Canon(基準・規範・経典聖書等の意味)
…とこのように呼ばれていました!
当時の「ふりがな」は
日本活字の7号サイズ = 欧文活字の5.5ポイント = ルビー
なので『ルビ』と呼ばれるようになったんです!
ちなみに・・・
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これらのおしゃれな呼び方はイギリスから入ってきたとお伝えしました。
ですが、アメリカにもそのような活字の大きさによる呼び名が、あったと言われています!
もし日本に入ってくる呼び名が、イギリスのものじゃなくて、アメリカのものだったら
アメリカでは5.5ポイントの大きさの活字は「Agate(瑪瑙という意味)」と呼ばれていました。
ルビーで「ルビ」と呼ばれていますから
アゲートだったら「アゲ」???
「ちょっと君!この文字にアゲ振っといてって言ったじゃないか!」
なんて事になっていたかもしれないですね!笑
余談ですが、瑪瑙とはオパールという宝石のことです!
アメリカもイギリスもおしゃれですね…!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
なかなか日常生活で考えること無いルビですが
雑誌やこのような記事、ブログにも使われていることがあります。
ルビの語源がルビーという小さな雑学が、たくさんの話のきっかけの一つになればいいなと思います。
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